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5年に一度開催される全国和牛能力共進会(全共)第11回宮城大会において鳥取県は「花の7区」といわれる第7区(総合評価群)の肉牛群で1位の快挙を成し遂げました。また9ある審査区分の中で第4区では肋張り賞、第5区で乳徴賞、第9区で優良枝肉賞の特別賞を獲得するなど高い評価を受け、鳥取県勢は大躍進を遂げました。
全国的な大会で認められたことで、今後ますますブランド牛として鳥取和牛の認知度が高まる事が期待されています。
昭和四十一年に岡山県で開催された第一回全国和牛能力共進会(五年に一度開催される和牛日本一を競う審査大会)肉牛の部・産肉能力区で一等賞の栄冠に輝いたのが鳥取県の雄牛「気高」(けたか)号です。
この発育・資質ともに良好、かつ大柄で産肉能力に優れた名牛は、生涯九千頭以上の子孫を残し、現在の有名ブランド牛の始祖として和牛界の歴史に不朽の名を残しています。現在その血統は、鳥取県のスーパー種雄牛「白鵬85の3」号「百合白清2」号、「百合福久」号に引き継がれています。
西日本屈指の秀峰大山(だいせん)は霊山として古来より人々の信仰を集めてきました。
平安時代から大山寺への参拝者が牛馬を連れてお参りするようになり、参拝者の間で牛馬の自慢話が行われ、比べて交換するようになったとされています。これが大山牛馬市の始まりと伝えられています。
江戸時代には「大山博労座」が開かれ、広島県久井の牛市、福島県白河の馬市と並ぶ日本三大牛馬市として賑わうなど鳥取県は古くから日本有数の牛の生産地でした。
また、鳥取県は大正時代に日本初となる和牛の登録事業(牛の戸籍管理)に取組み、日本の和牛改良の基礎を築いた歴史があります。